
体験プログラム④実施報告~日本の薬価制度・医療制度を見てみよう!~


「日本で最先端の治療法が届かないのはなぜ?」をテーマに、学生たちが体験や学びを通じて資材を制作し、広く情報発信をする今回の企画。体験プログラム③に続き、体験プログラム④では、“日本の薬価制度・医療制度を見てみよう!”をテーマに開催しました。
体験プログラム④概要
日時:2025年3月31日(月)
場所:アステラス製薬本社
主な内容:
- 講義:薬価制度について(アステラス製薬 渉外部)
- 講義:国民皆保険制度・民間保険の意義・役割について(明治安田生命保険相互会社 小池祥悟氏)
- 感想共有:現状の薬価制度・医療制度の良いところ・課題に感じたところ
- ワーク:体験プログラム①~④の学びの共有と今後の資材制作に向けて
まず、「薬価制度について」の講義では、日本の国民皆保険制度の特徴や、国民医療費・社会保障費の内訳といった、医療保険制度の基本的な仕組みについて紹介がありました。その後、薬価の算定方法について、他国の事例も交えながら学びました。また、日本の薬価は定期的に改定されていること、その仕組みや背景を学ぶことで、日本の薬価制度の全体像を把握しました。
アステラス製薬 渉外部の講義次に、「国民皆保険制度・民間保険の意義・役割について」の講義では、日本の国民皆保険制度の歴史や他国との違いを学ぶことから始まり、少子高齢化が進む日本の現状や、医療技術の進展が、国民皆保険制度にどのような影響を及ぼすのかについて学びました。小池氏のお立場から、民間保険が果たすべき役割として公的制度を補完する重要性や、限りある医療資源の有効活用するために保険会社が担うべき役割についてもお話があり、多くの示唆を得る機会となりました。
明治安田生命保険相互会社 小池氏の講義
講義後、参加者同士で感想を共有する時間を設けました。薬価制度・医療制度について「良いと感じた点」や「課題に感じた点」を率直に話し合うことで、制度に対する理解が一層深まりました。同時に、日本の医療制度の未来を考えるには、こうした議論の場が必要であると実感する機会となりました。
感想共有の様子
その後のワークでは、これまでの体験プログラムから得た学びを一人ひとりが言語化したポストイットをホワイトボードに貼り出す形で共有しました。これにより、他の参加メンバーの視点や気づきを得て、新たな発見につながったようです。さらに、資材制作テーマである「日本で最先端の治療法が届かないのはなぜ?」を誰に伝えたいか?についても話し合いました。
4月からは、いよいよ資材制作が始まりました。参加者は、子育て世代向け、高校生向け、大学生向け、研究者向け、高齢者向けのチームに分かれ、それぞれの対象に応じた資材づくりに取り組みます。
体験プログラムの学びをグルーピング
次回、Innovation for NEW HOPEの発起人である桜井氏、武藤氏、八代氏と学生との対談「解決策を考える会~よりよい社会を目指して~」を報告します。引き続きご期待ください。
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