インタビュー:「市民の疑問に答える資材制作プログラム」に参加した学生の想い⑤
Innovation for NEW HOPE×学生の企画「市民の疑問に答える資材制作プログラム」に参加し、柔軟な発想で個性豊かな資材を作ってくれた9名の学生に想いと感想をうかがいましたので、各資材と共にご紹介します。
今回は、創薬や遺伝子治療に関する動画を制作してくれた名城大学のはるかさんです。(ニックネームで表示;インタビュー実施は2024年9月)
プログラムへの参加動機を教えてください。どのような期待がありましたか?
Innovation for NEW HOPE運営企業がクライアントだった名城大学リーダーシップ開発プログラムIMPACT!に参加したことがきっかけでした。「日本の患者さんがいつでも最先端の治療を受けられる理想的な社会の状態を具体的に思い描き、その理想を現実にするために、名城大学生の理解促進と共感、第一歩目の行動を得るためのポスターを作成してください」という課題に対して、チームで約2カ月にわたり議論し、アンケート調査などデータを集めながらポスター制作を行う過程に、楽しさとやりがいを感じました。ポスター制作後は、実際に市民の方にポスターなどを通じて、医療課題について認識してもらい、行動変革につなげたいという想いが強まりました。そこで、実際に体験を通して知見を深めながら、Innovation for NEW HOPEプロジェクトからのフィードバックをいただくことで、本格的な資材作成に取り組むことができる本プログラムに参加したいと感じました。
体験プログラムで最も印象に残ったのは何ですか?
アステラス製薬のつくば研究センターの見学です(活動報告参照)。新薬開発の研究過程を研究所で見学し、研究者の皆さんの新薬開発にかける想いを伺い、一つの薬が生まれるまでの道のりが目に浮かびました。また、最先端の技術であるMahol-A-Ba(まほらば)が用いられている現場を目の当たりにし、技術を掛け合わせた最先端の創薬の現状を知り、創薬について解像度を高めることができました。一方で、臨床試験の後期段階までいっても、開発が頓挫してしまうと、数百億という費用が損失となる等、新薬開発の難しさを多方面から実感する機会となりました。
なぜこのような資材を制作しようと思ったのですか?
体験プログラムを通して、実際の医療現場から遺伝子治療や細胞医療に関して学んだことや感じた想いを、皆さんに体系的に伝えたいと考え、様々な年代の方の目に留まりやすい1分~2分の動画を作成しました。
動画で伝えたかったことは以下の通りです。
①新薬開発の大変さを、数字や視覚情報を用いて伝える
②難病に実際に罹患するという疑似体験を通じ、遺伝子治療の選択肢としての重要性を感じてもらう
③高額療養費制度など、社会保障制度についても記載することで、医療の仕組みについて関心を持ってもらう機会を創出する。
資材のリンクはこちら
なお、学生が制作した資材は、以下の点をご留意いただければ、どなたでもご利用可能です。
①クレジット表記『©Innovation for NEW HOPE、2024』をお願いいたします
②資材の内容は改変せずそのままご利用ください
③非営利でのご利用をお願いいたします。
④ご利用の際は問い合わせフォームまでご一報お願いいたします。
Innovation for NEW HOPEでは、これからも市民の皆さまに向けた情報発信を行ってまいります。
よろしければSNS等で大切な方にご共有いただけると嬉しいです。公式Xアカウントもぜひフォローください!